ニュースリリース

2021/10/28

【政党アンケート2021年衆院選】アンケート回答

政党アンケート2021衆議院の回答を受けて

全国医師連盟代表理事 中島恒夫

 この度は、短期間の選挙日程にもかかわらず、御回答をいただきました政党関係者の方々に、まず、深謝申し上げます。

 昨年から国民を苦しめてきたCOVID-19感染症の蔓延を経て、各政党もその経験を反映した回答となっています。

 しかし、さらなる変異株の蔓延、新興感染症の襲来を危惧すると、人口減社会が続く日本は、医療制度にこれまで以上の効率化が求められる。

 そこで、私たち全国医師連盟は医療のさらなる効率化を考え、以下の提案を申し添えます。

(1)アクセス制限

 医師の間での分業(総合診療-専門診療)、医療機関の間での分業(一般外来診療は診療所、専門診療は病院)をいっそう進め、貴重な医療資源を無駄にしない効率的な医療提供体制の構築を提案する。

(2)都市部の急性期病院の集約化

 急性期病院の勤務医の過重労働問題の短期的解決策として、都市部の急性期病院を集約し、交替制勤務が可能となるまでに人員を集約することを提言する。

(3)人材ベースの医療制度設計

 少子高齢化社会に突入し、今後も人口減社会が続くため、若い世代の負担がまだ続く。医療や介護は担い手である人材があって初めて成り立つ。若者を疲弊させないよう、人材ベースでの医療制度の設計を提案する。

(4)医療財源

 医療は社会資本というインフラであること、あるいは、医療は国防であることを、COVID-19感染症を経て認識した国民は少なくない。社会資本への支出をためらってはいけない。

(2021.10.27記)