ニュースリリース

2024/12/19

【全医連シンポジウム2025】1月26日開催のご案内

全国医師連盟2025 シンポジウム【日本の事故調査をどう変えるべきか?】
~責任追及から学習型へ~   ISO 5665の成立を受けて

―― 診療環境の未来を見据えて ――

医療事故調査の新基準「ISO 5665」時代に向けた挑戦と展望
医療の現場に携わる皆さまへ――

安全で信頼できる診療環境を整えることは、医療者としての使命であり、患者の安心を守る礎です。
全国医師連盟では、2007年以来、医療事故調査制度の改革を通じて診療環境の改善に取り組み、これまで数多くの課題に向き合ってきました。その中で、医療事故調査の透明性、公平性、そして標準化の重要性が浮き彫りになり、現在ではこれらがグローバルな課題となっています。

このたび、医療や他分野の事故調査における新しい国際基準「ISO 5665」が発行されました。この基準は、事故調査の一貫性を保ちながら、再発防止や安全性向上の実現を目指した指針を提示しています。日本の医療事故調査がこの国際基準に準じて進化を遂げるためには、医療者の皆さま一人ひとりの知識と経験が不可欠です。そこで私たちは、「ISO 5665」がもたらす変革とその可能性について、さまざまな専門分野の視点を交えながら議論する場を設けました。

参加申込:https://zeniren2025.peatix.com/


本シンポジウムの特徴と注目ポイント
医療事故調査を深化させる新しいアプローチ

ISO 5665の導入により、従来の事故調査がどのように変わるのか、またその基準が医療の現場でどのように適用されるべきかを具体的に議論します。
特に、「事故調査委員の資質に依存しない事故調査の標準化」という視点から、医療事故調査の課題と解決策を共有します。


医療以外の分野から学ぶ最前線の知見
消費者事故調査や航空業界の先進的な取り組みを医療分野に応用することで、事故調査の質をさらに向上させる可能性を探ります。他分野の実例や課題を知ることで、医療者としての視野を広げる機会となるでしょう。
また医療事故調査の透明性を高め、組織内外で信頼される診療環境を構築するための実践的な方法を学べます。看護師やその他医療資格者にとっても、医療安全の現場で役立つ知識を得る貴重な機会です。


・医師の皆様へ
医療事故調査が診療環境にどのような影響を与えるのかを深く理解することで、日常業務における安全管理の精度を高めることができます。また、国際基準の活用が医療現場にどのように影響を及ぼすのかを学び、患者に安心を提供するための一助となります。

・看護師の皆様へ
医療事故調査の考え方や基準が、日々の看護業務やチーム医療の中でどのように活用できるのかを知る機会です。患者の安全を守るプロセスを強化し、看護の質を高める具体的なアイデアを得られます。

・その他の医療資格者の皆様へ
ISO 5665が医療全体に与える影響を学び、安全性向上の取り組みを自らの専門分野で実践するためのヒントを得ることができます。チーム医療の一員として、医療事故防止に貢献する役割をさらに強化できます。

医療事故調査制度の未来を考えるために
「ISO 5665」という新たな国際基準は、単なる形式的な変更ではなく、医療者全員が直面する安全性への挑戦です。この基準を深く理解し、自らの現場にどう生かすかを考えることは、患者や地域社会の信頼を守ることにつながります。本シンポジウムで、ぜひ一緒に未来の診療環境を創り上げていきましょう。

登壇者の講演内容

主婦連合会 会長
河村 真紀子 氏
「消費者事故調からISO 5665へ、そしてISO 5665から消費者事故調へのフィードバック」
消費者事故調査における標準化の重要性と、ISO 5665の導入による具体的な変化についてお話しいただきます。

日本乗務員連合会議 AAP(事故対策)委員会 テクニカルアドバイザー
舘野 洋彰 氏
「ISO 5665の先を見据えた最新の航空業界の事故調査と課題について」
航空業界における事故調査の最前線と、ISO 5665を超える新たな展望についてお話しいただきます。

全国医師連盟 理事
中島 恒夫 氏
「ISO 5665で医療事故調査制度を深化させる 〜事故調査委員の資質に依存しない事故調査の標準化を目指して〜」
医療事故調査の標準化の進展と、ISO 5665の活用による今後の可能性についてご講演いただきます。隠す

参加申込:https://zeniren2025.peatix.com/