メールマガジン

2020/1/27

<第82号>      令和2年1月27日発行

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■■■■■  全国医師連盟 メールマガジン  ■■■■■■■

■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■

           発行:全国医師連盟メールマガジン編集部

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  <第82号>      令和2年1月27日発行

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━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[1] ごあいさつ

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[2] 全医連理事会提言2020を2本プレスリリースしました。

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[3] 代表理事の最近の執筆

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[4] 講演を承ります。

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[編集後記]

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━━[1]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ごあいさつ

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 皆さん、こんにちは。全国医師連盟代表理事の中島恒夫です。

 全医連メールマガジン(第82号)をお届けします。

 多忙を理由に筆が止まっていましたことをお詫び申し上げます。

そうはいっても、世の中はどんどん動いています。全医連の活動も

理事の皆さんに御協力いただきながら継続しています。

今号でも、全医連の活動のご報告方々、様々なご案内をお知ら

せいたします。どうぞ、最後までお読みください。

━━[2]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

全医連理事会提言2020を2本プレスリリースしました。

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 厚生労働省(以下、厚労省)は、

①地域医療構想の実現、

②医師の働き方改革、

③医師偏在対策

を「三位一体の改革」とし、医療提供体制の改革に着手しました。

しかし、「安全で持続可能な医療提供体制」を担保するための「目

指すべき具体的な形」を厚労省は明示していません。

 そこで、将来の医療提供体制に関して、全国医師連盟理事会から

2本の提言を発表しました。 http://zennirenn.com/news/2020/01/post-92.html(都市編) http://zennirenn.com/news/2020/01/post-93.html(地方編)

集落から国家までいかなるコミュニティでもその成立要件に大き

な差は無いと私は考えています。今後の人口減少で持ち堪えられな

いコミュニティも続出してくるでしょう。その時に、電気、ガス、

上下水道、ゴミ処理、交通網、教育、消防、警察と同様に、医療も

維持存続が可能な状態とするにはどうしたら良いのかを考えなけれ

ばなりません。

特に、互助精神を欠いては成り立たない現在の保険医療制度に関

しては、欲望だけを主張するのではなく、身の丈に合ったコミュニ

ティ作りの一環として、地方も都市部も国民全員が考えなければな

りません。

 今後は、この理事会提言を基に、私文をまだまだ発表する予定

です。

━━[3]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

代表理事の最近の執筆

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 最近といっても昨年8月23日でしたが、「なくそう、日本医療安

全調査機構! 医療事故調査・支援センターの「指定取消処分」を

国・厚生労働省は下すべきである。」をMRICから配信してもらいま

した。 http://medg.jp/mt/?p=9162

第6次改正医療法に基づく医療事故調査制度の目的は、従前の

「責任追及」「処分」「処罰」「報復」「救済補償」ではなく、

「医療安全」ただ1つに定められた。このことは非常に重要で、

医療安全に理解の無い者が最初にぶつかる大変難しい問題です。

なぜなら、医療安全への理解が無い者にとっての拠り所が、「注

意喚起」や「確認励行」といった「精神論」や「根性論」しかな

いからです。

自分に染みついたスタイルを変えることは、誰にとっても非常に

難しいです。医療事故調査・支援センター(一般社団法人 日本医

療安全調査機構)の面々はプライドに満ち溢れた方々ばかりです。

自らが苦しみ、もがいていることを、他人に知られることは「悪」

であると考える方々です。周囲の者がその点を忖度、もとい、重々

汲み取り、おもんばかる必要があります。そのようなストレスに満

ちた苦労をする必要がなくなるように。

 まだまだ他にも現在執筆、構想中です。

━━[4]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

講演を承ります。

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 代表理事として何度も講演していますが、勤務医の現状について、

そして現在の医療制度の抱える様々な問題点について、全医連から

の提言を交えて、講演を承っています。

(例)

 ・医師の働き方改革について

 ・タスクシフトのからくり

 ・応招義務

 ・過労死の作り方(心臓編)

 ・医療事故調査制度について

 ・オンコールについて

 ・名ばかり管理職の問題

 ・転職の仕方

 ・癌検診について

 ・オレゴンルールから見た医療制度

 ・医療現場からの国家論

これら以外にも、お話しできるテーマであれば承ります。

講演の御依頼は、全国医師連盟事務局まで御連絡ください。

メールアドレス:info@zennirenn.com

電話番号 :03-5980-7313

FAX番号:03-5980-7310

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編集後記

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 メールマガジン第82号をお届けしました。

 現職に転職した際に、転職3年後には本業が忙しくなると予測し

てはいましたが、それを遙かに超える多忙化が進み、シャレでは済

まされなくなってきました。私の本業は消化器内科医ですが、上部

消化管内視鏡検査は1ヶ月半待ち、大腸内視鏡検査は3ヶ月待ち、

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も基本3ヶ月待ちという異常事態に

なっています。そんな診療が半年以上続いています。

現職場は田舎の病院ですが、全国2次医療圏ベースで医師数(開

業医を含めても)が下位から30位ほどの医師少数地位なので、需要

と供給のバランスは破綻しています。

増える一方の内視鏡件数をこなすには、「外来診療をやめよう!」

と病院長に掛け合ってもいますが、冗談だと思われていて残念です。 https://www.m3.com/news/iryoishin/651408

皆さんも御多忙だと存じます。皆さんはどのような働き方改革を

実践なさっていますか? そんな方策を皆さんからもっと伺ってみ

たいです。

 全医連メールマガジンに「このような情報も載せてほしい」「こん

な情報があります」「こんな工夫をしてみたら?」などのご意見があ

りましたら、是非お寄せ下さい。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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●全医連メールマガジン編集責任者:代表理事 中島恒夫

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全医連HP      http://zennirenn.com/

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