メールマガジン

2018/8/29

<第77号>      平成30年8月29日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■  全国医師連盟 メールマガジン  ■■■■■■■

■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■

           発行:全国医師連盟メールマガジン編集部

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  <第77号>      平成30年8月29日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[1] ごあいさつ

………………………………………………………………………………

[2] 第11回 全医連集会について

………………………………………………………………………………

[3] 専門医制度の問題点を募集します。

………………………………………………………………………………

[4] 医師の睡眠状態に関する依頼調査にご協力をお願いします。

………………………………………………………………………………

[5] 月刊/保険診療8月号に代表理事が投稿しました。

  座談会にも参加しました。

………………………………………………………………………………

[編集後記]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━[1]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ごあいさつ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 こんにちは。全国医師連盟代表理事の中島恒夫です。

 全医連メールマガジン(第77号)をお届けします。

尋常ではない猛暑に見舞われましたが、もうすぐ9月です。あと

しばらくの辛抱でしょう。こんな年には台風も多いはずです。備え

をご確認ください。

今号の全医連メールマガジンは、6月10日に開催しました「第

11回全国医師連盟集会」を受けて、その後に様々な活動を開始し

ましたので、それらをご報告いたします。

━━[2]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第11回 全医連集会について

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 平成30年6月10日(日)午後1時から開催しました。会場はいつ

もの主婦会館プラザエフ(JR四ツ谷駅前)でした。

 今回は、「医師の働き方改革と応召義務─勤務医の場合─」を

テーマに掲げ、診療環境の改善について様々な立場からの御講演を

いただきました。

 また、例年以上に、メディアに掲載されました。

m3.com:https://www.m3.com/news/iryoishin/608414

東京新聞、中日新聞:http://doctors21.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=16070&comment_count=4

医療タイムズ:http://doctors21.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=16073&comment_count=0

 医師の応召義務については、医師の間では誤った解釈が未だに流

布されていたり、また法が制定された時代環境から大きく変化した

現在では異様なほどそぐわないなど、様々な問題が内在しています。

 病院勤務医の立場では、いわゆる応召義務規定が長時間労働の温

床の1つでもあり、働き方改革の議論が進まない最大の妨げでもあ

るかのような感があり、応召義務規定を早急に変革すべきであると

考えています。

 しかし、医師法19条を改訂することで益を得る立法家や病院経営

管理者がおらず、旧態依然のまま放置され続けています。長時間労

働により医療安全は大きく脅かされ、国民益にはならない現状を変

えることは非常に重要であると考えています。

 8/7付けの東京新聞「こちら特報部」にも代表理事の中島のコメ

ントが掲載されました。

「医師が離職を迫られる事態は女性だけの問題ではない。女性医師

が働き続けられる環境とは、男性医師にとっても働きやすい環境に

ほかならない」

 その他にも、「労働人口が減少する中で、「これまでと同様の雇

用関係を維持しよう」という発想そのものが行き詰まっていること

に気づいていない管理者が多すぎる。」「多くのメディアで、多く

の団体で「男だから……、女だから……」という狭い視野に議論を

矮小化している現状では、雇用形態のユニバーサルデザインを新た

に構築することは出来ない。」というコメントを担当記者さんには

お伝えしましたが、「デスクの意向で残念ながらカットされた」と

のことです。

━━[3]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

専門医制度の問題点を募集します。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 第11回全国医師連盟総会で、若手の会員を増やす一環として、専

門医制度の問題点を糾弾する動きに協力することが提案され、了承

されました。

 現在、この活動に積極的に取り組んでいる遠藤希之先生(仙台厚

生病院)と相談し、現段階では、実際に困っている具体的な事例を

どんどんお知らせくださいとのことです。 (1)

施設にとって困っていること

・毎年来ていた3年目が来なくなった。

・指導医を引き上げられた。 (2)

地域での事例

・基幹病院が事業縮小をし始めた。

(3)専攻医自身が不利益を被った話。

等をお知らせくださいとのことです。

実際に困っている具体事例を、中島宛(nakajima@mx2.avis.ne.jp)

に御連絡ください。個人情報を伏せたままでもかまいません。

━━[4]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

医師の睡眠状態に関する依頼調査にご協力をお願いします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 一般社団法人 日本医療経営実践協会から医師・看護師の労働と睡

眠状態に関する調査(2018年度「医療経営に関する研究助成」【指

定課題研究助成】)の協力依頼が全医連事務局に届きました。

 調査の目的は、医療従事者の労働環境において、睡眠の質がどの

ようになっているのか、ということです。

 仮説としては、日勤のみの医療従事者と比べて、夜勤を担う医療

従事者の睡眠の質が悪く、また夜勤後2~3日間は睡眠の質が悪く

なるのではないかと考えています。不眠状態が注意力を散漫にする

という報告はありますが、変則勤務が睡眠にどのような影響を与え

るのかという報告が無く、今回、調査することとなりました。

 勤務医の過重労働を改善させるためには、有益な実態調査がこれ

まで以上に重要であることは当然です。全医連執行部として、この

調査に協力することで合意しました。

 そこで、今回の調査に御協力いただける方を募集します。ご協力

いただいた方には、謝金(わずかです)のお支払も予定しています。

 調査項目は以下の3点です。

 ・日勤のみの医療者

 ・当直した日の睡眠の質の変化

 ・夜勤をする人の睡眠の質

これらを1~2か月程度の期間をかけて調査します。

 今回の調査には、株式会社:Оの「О:SLEEP」というアプリを用い

ます。

 調査にご協力いただくにあたり、以下の条件があります。

1)iPhoneを持っていること。

(現在「О:SLEEP」がiPhone用のアプリしかないため)

2)医師か看護師であること。

3)勤怠表の提示が可能なこと。

  (日勤、当直、夜勤が分かればOKです)

4)iPhoneからメールを送ること。

  (iPhoneと個人を紐づけるため)

5)アプリを可能な限り毎日起動し、睡眠の質を取得していただけ

ること。(たまに忘れることも仕方がないと思っています。)

 調査に協力していただける方は、

(1)お名前

(2)メールアドレス

(3)職種:医師、看護師

(4)勤務先

を全医連事務局(担当:溝口)までメール(h.mizoguchi@ami-i.jp)

でお送りください。全医連事務局(h.mizoguchi@ami-i.jp)から返信

メールをお送りします。

 全医連事務局からの返信メールにURLが添えられてきます。その

URLからアプリ「О:SLEEP」をダウンロードすることができます。

「О:SLEEP」をダウンロード後、1回目の起動時に、アンケートが

表示されます。その後、1か月ほど使い続けてください。

 1か月後の起動時にアンケートが再度表示されます。再アンケー

トへの記入後、調査は一旦終了です。継続してお使いいただくと、

より詳細な情報収集ができますので、大変助かります。

 調査が終了するまでの間に、アプリ「О:SLEEP」を利用していた

期間の勤怠情報を全医連事務局(h.mizoguchi@ami-i.jp)までお送

りください。

 そして、謝礼をお支払いして、終了となります。

 調査報告結果などは、別途お知らせいたします。

 御不明な点は、代表理事の中島までメールでお尋ねいただいても

かまいません。(nakajima@mx2.avis.ne.jp)

 私たちの労働環境をより良く改善するために、是非とも多くの方

の御協力をお願いいたします。

━━[5]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

月刊/保険診療8月号に代表理事が投稿しました。

同号の座談会にも参加しました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 第11回全医連集会での発表内容を受け、医学通信社から「「働き

方改革」と医療:勤務医の立場から」という執筆依頼があり、投稿

しました。月刊/保険診療8月号に掲載されましたので、御報告申

し上げます。

また同号の座談会(テーマ:「働き方改革」の何が問題なのか)

にも参加しました。 https://www.igakutushin.co.jp/products/magazine/918

 e-hon(https://www.e-hon.ne.jp/bec/EB/Top)でも購入できます。

著作権の取り決めがありますので、このメールマガジンには転載で

きません。ご容赦願います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 メールマガジン第77号をお届けしました。

 第11回全医連集会では、医師の働き方改革に関するテーマとし

て、「応召義務」を取りあげました。

 医療従事者が長時間労働に就かされている現状は、危険な医療を

国民に提供していることになります。国民益にはならない現状を変

えることは非常に重要です。

 長時間労働、長時間連続労働を改める必要があるとの認識は、も

はや社会通念上、異論が無いはずです。より良い医療環境の構築は、

私たち全国医師連盟の願いの1つです。ぜひ、多くの方々にご賛同

いただき、より良い医療環境の構築に繋げたいと考えています。

 全医連メールマガジンに「このような情報も載せてほしい」「こん

な情報があります」「こんな工夫をしてみたら?」などのご意見があ

りましたら、是非お寄せ下さい。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●全医連メールマガジン編集責任者:代表理事 中島恒夫

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

全医連HP      http://zennirenn.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■■■  全国医師連盟 メールマガジン  ■■■■■■■

■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■

           発行:全国医師連盟メールマガジン編集部