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■■■■■ 全国医師連盟 メールマガジン ■■■■■■■
■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■
発行:全国医師連盟メールマガジン編集部
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<第73号> 平成30年1月4日発行
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━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] ごあいさつ
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[2] 医療事故調査制度について
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[3] 診療環境の改善策について
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[4] 代表理事の最近の活動
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[編集後記]
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あけましておめでとうございます。
全医連メールマガジン(第73号)をお届けします。今号も、最
近の全医連に関するさまざまな情報をお伝えします。ホームページ
や全医連SNS内に情報があるものなどは、リンクを張ってありま
す。では、どうぞ。
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ごあいさつ
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あけましておめでとうございます。代表理事の中島恒夫です。
昨年も皆様方には大変お世話になりました。数多くのお力添えを賜
れましたこと、御礼申し上げます。
年が明けても難題の減らない状況が続きます。今後もさらなるお
力添えをよろしくお願い申し上げます。
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医療事故調査制度について
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医療事故調査・支援センターのこれまでの業務内容から、施設認
可を取り消すべきだと考えています。業務内容の見直しや、認可の
返上を検討させるべく、日本医療安全調査機構の高久文麿理事長に
は申し入れしたものの、残念ながら面会を拒まれています。
衆議院選挙もあったため、この件についての衆参厚労委員への働
きかけも中座してしまいましたが、再度働きかける予定です。
しかし、衆参厚労委員会の顔ぶれを見ると、あまり期待出来そう
にも無い面々ばかりです。 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0070.htm http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0069.htm
厚労委員会所属の国会議員でなくてもかまいませんので、皆様方
からお勧めいただけそうな国会議員がいましたら、御紹介いただけ
ますと大変助かります。よろしくお願いいたします。
━━[3]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
診療環境の改善策について
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「働き方改革」と称するものが、医療界においては遅々として進
んでいません。霞ヶ関で議論している人々が、医師法に規定された
応召義務の問題を理由にしたり、医師不足を医師配置の偏在と詭弁
を弄するばかりだからです。
国民皆保険でなかった明治時代と同じ解釈で、応召義務を医師個
人に課すべきではもはやありません。現在はチーム医療が中心です。
医療機関として医療を提供する時代です。また、国民皆保険となり
ましたので、貧乏人を診療しないというような前近代的な状況でも
ありません。現代の医療制度で応召義務を負うべきであるのは、医
療を提供する医療機関の管理者です。
医師が偏在していると詭弁を弄している人たちには、医療法の「ま
やかし」を詳らかにしてもらわなければなりません。
医療法第25条第1項の規定に基づく医療機関への立入検査要綱に
関する医政局からの通達があります。医政発1219第1号(平成28
年12月19日)です。 http://nakatsugawa-hp-vision.jp/docs/3f3b7187d9e0c8149072864694a6e6a65be2a05c.pdf http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0311-5a5.html
この中で、医師数のカウント方法に不自然な点があります。具体的
には、非常勤医の常勤加算方法に問題があります。この「非常勤医
師の常勤換算」は、医師数が増える仕掛けが入っています。この換
算方法は、宿日直を行う非常勤医師を常勤換算しており、医師数の
水増しをさせています。しかも、医政局が!です。
宿日直業務が管理業務だけであるということは、厚労省自身が通
達を既に出しています。
【基監発第1128001号】(平成14年11月28日) http://www.joshrc.org/~open/files/20020319-001.pdf
もし、宿日直医が通常業務をやらされているとなれば、上記の換算
式の分母を倍にすることは時間外の通常業務を極端に低く評価する
ことになります。
常勤医師に宿日直をやらせれば過重労働があからさまになります
が、非常勤医師にやらせれば、(1)過重労働の汚名返上と、(2)
常勤換算で医師数確保にもなるという構造です。この愚策で誰が得
をするのか考えてみれば、改めさせることも容易ではありません。
ただ、忘れてはならない重大なことは、非常勤医師の多くが薄給
で喘いでいる大学病院勤務等の他病院の常勤医師であり、彼らが過
重労働のリスクを背負っているということです。
医師が最良の技術を提供出来るような診療環境を整えることは、
医療安全にとって何よりも欠かすことのできないことです。
━━[4]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
代表理事の最近の活動
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本業の多忙にかまけ、全医連活動が停滞気味の代表理事で申し訳
ございません。
最近の活動を御報告申し上げます。
8月10日:メディカルスタディ協会関西で「癌検診裏話」を後援
しました。
過去の研修会
9月:株式会社ソラストから取材を受け、2017年秋号に掲載され
ました。 http://www.solasto.co.jp/share/pdf/kikansolasto_2017_20.pdf
11月22日:行政の将来を考える会で講演しました。
第149回例会 癌検診裏話
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編集後記
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メールマガジン第73号をお届けしました。
今年の診療報酬改訂では、第7次医療計画を踏まえた大鉈が振ら
れます。現場への皺寄せも必至でしょうが、私たちの診療環境をよ
り良くするための声を出し続けることは、これからも必要です。
全医連メールマガジンに「このような情報も載せてほしい」「こん
な情報があります」「こんな工夫をしてみたら?」などのご意見があ
りましたら、是非お寄せ下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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●全医連メールマガジン編集責任者:代表理事 中島恒夫
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全医連HP http://zennirenn.com/
全医連メールアドレス info@zennirenn.com
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