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■■■■■ 全国医師連盟 メールマガジン ■■■■■■■
■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■
発行:全国医師連盟メールマガジン編集部
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<第68号> 平成29年1月17日発行
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━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] ごあいさつ
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[2] 長時間労働・長時間連続労働の規制にむけて
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[3] 事故調に関する取り組み(1):医道審議会改革
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[4] 事故調に関する取り組み(2):代表理事の投稿原稿と取材
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[5] 日本医療企画の座談会に代表理事が参加しました。
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[6] おしらせ
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[7] 第10回 全医連集会の日程
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[編集後記]
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━━[1]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ごあいさつ
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暖冬かと思っていたところで寒波が襲来してきました。インフル
エンザなども例年の通り流行していますが、皆様方はいかがでしょ
うか。代表理事の中島恒夫です。今年もよろしくお願いいたします。
半年ぶりのメールマガジンとなり申し訳ございません。
全医連メールマガジン(第69号)をお届けします。最近の全医
連に関する様々な情報や、今後の予定についてお伝えします。ホー
ムページや全医連SNS内に情報があるものなどは、リンクを張っ
てあります。では、どうぞ。
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長時間労働・長時間連続労働の規制にむけて━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
医療業界以外からも、長時間労働・長時間連続労働の危険が叫ば
れるようにはなってきました。日本全体がブラック化していること
の表れでしょう。
勤務医の長時間労働規制、長時間連続労働規制の必要性を、声を
大にして訴えたいタイミングですが、世間一般からは「高給取りな
んだから医者が働くのは当然だ」とか、「患者の命がかかっている
んだから、長時間労働は当たり前だ」と反論されるばかりです。全
医連だけでは力不足です。他の団体と連携して訴えたいと考えてい
ます。
全医連としては、長時間労働規制や長時間連続労働規制が「医療
安全」に不可欠であることを訴えていきますが、どのような訴え方
に変えるべきか思案しています。
皆様方からのアドバイスをいただきたいです。全医連メールアド
レス(info@zennirenn.com)までご意見をお寄せいただければ幸
いです。
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事故調に関する取り組み(1):医道審議会改革━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第6次改正医療法で定められた新しい医療事故調査制度事故は、
「学習」が目的です。「懲罰」「責任追及」「処分」「補償」を目
的としていません。WHOドラフトガイドラインに則った事故調査
のためには、医療事故に大なり小なり立ち会った全ての関係者の記
憶に基づいた「証言」に頼る点が非常に大きいです。証言が「懲罰」
「責任追及」「処分」に繋がるようでは、誰も証言しなくなり、結
果として医療安全が進みません。そして、第2の医療事故被害者が、
いずれ、他の医療機関で生まれます。
行政である厚生労働省自体も、現在の制度に矛盾があることに気
づいていないようです。それが、医道審議会での行政処分です。医
道審議会を担当している部局は、なんと医政局です。
医道審議会は、刑事裁判での有罪確定事例を、ほぼ自動的に審議
対象としています。殺人、覚醒剤、不正請求、猥褻、名誉棄損など
だけでなく、故意ではない医療事故での業務上過失致死傷害罪をも
審議対象としています。
故意ではない医療事故については、「学習」を目的とした新しい
医療事故調査制度でこそ議論すべき内容です。医道審議会での規定
よりも、医療法の方が上位に位置しているはずです。
医道審議会での審議対象から、「故意ではない医療事故」を外す
べきであり、そのような申し入れを衆参両院の厚生労働委員に昨年
来要請してきました。理解のある議員、無い議員様々ですが、引き
続き要請していきます。
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事故調に関する取り組み(2):代表理事の投稿原稿━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
筆の遅い代表理事ですが、群馬大学からの事故調査報告書が公表
(http://www.gunma-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/08/H280730jikocho-saishu-a.pdf)されたことを受け、文章を書きました。
また、医療事故調査・支援センターについても執筆し、投稿中で
す。公開されましたら、改めて御報告申し上げます。
医療事故とは異なりますが、横浜市の大口病院の事件に関して、
共同通信社から電話取材を受けました。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016092602000256.html
30分間ほど応対しましたが、コメントが2つほどとして掲載されま
した。
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日本医療企画の座談会に代表理事が参加しました。
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日本医療企画から刊行された「医学部教育イノベーション」に、
代表理事の中島が参加した座談会が掲載されています。第7章 鼎
談「医療従事者の需給を考える」に参加しています。勤務医の立場
から発言しました。 http://www.jmp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=1724
中島以外の座談会の出席者は、有賀 徹先生と伊藤雅史先生(東京都
等潤病院院長)です。ちなみに、編者の意向を全く受けずに(介さ
ずに)、皆が勝手にしゃべくり合いました。
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一般社団法人医療法務研究協会設立および記念講演会のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
弁護士の井上清成先生からのお誘いです。
死因究明制度の推進を目指して
ー奈良県警内での医師死亡を契機にー
診療関連死については固有の医療事故調査制度が実施されている
にもかかわらず、診療関連死以外の一般の事故死などに関する死因
究明制度の推進は、止まったままです。速やかに推進すべく制度構
築の議論を再開すべき時期に来ていたところ、近時、業務上過失致
死罪の容疑により奈良県警に勾留されて取調べ中であった医師が死
亡した事案がマスコミ報道されて注目されるなど、一般の事故死亡
例などの死亡診断・死体検案の充実が求められてきています。この
事案を一つの題材にして一般的な法医学的視点や法律的視点から死
亡診断・死体検案の充実のための方策を検討し、死因究明制度推進
の再開のための契機にできれば、と願っております。
主催・一般社団法人医療法務研究協会(理事長・小田原良治)
日時・平成29年2月25日(土)午後2時30分開演
(受付けは午後2時から。午後4時30分終了予定)
場所・カンファレンスルームAP秋葉原(JR秋葉原駅から徒歩5分)
4階(I+Jルーム)
(東京都台東区秋葉原1番1号秋葉原ビジネスセンター。
電話03-5289-9109)
1.開会挨拶――小田原良治理事長
2.来賓挨拶(橋本岳厚生労働副大臣、足立信也参議院議員、梅村聡
元参議院議員)
3.講演会(座長・小田原良治理事長)
(1)奈良県警留置場変死事件の詳細説明―柳原三佳(ノンフィク
ション作家、医療事故調査制度の施行に係る検討会・構成員)
(2)法医学的な原因究明の一般的視点――岩瀬博太郎(千葉大学
大学院医学研究院法医学教室教授、東京大学大学院医学系研
究科法医学教室教授)、石原憲治(京都府立医大法医学教室
特任教授、千葉大学大学院医学研究院法医学教室)
(3)法律的な一般的視点――井上清成(井上法律事務所所長、弁
護士)
(4)指定発言1
――中原のり子(NPO法人医療制度研究会理事、全国過労死
を考える家族の会・東京代表)
(5)指定発言2
――杉原正子(稲門医師会理事、独立行政法人国立病院機構
久里浜医療センター・精神科医師)
(6)ディスカッション
――柳原三佳,岩瀬博太郎,石原憲治,井上清成
4.閉会挨拶――平田二朗副理事長
FAX 申込書
(FAX 03−3509−1707)
2月25日(土)午後2時30分
「死因究明制度の推進を目指して」
事前予約制・当日申込不可。参加費・無料。
(少人数につき、参加の可否は後日にお知らせいたします。)
一般社団法人医療法務研究協会設立記念講演会に参加します。
御氏名
御所属名
御職種名
連絡先(後日、参加の可否をお知らせいたします。電話または
FAXに限ります。)
電話 または FAX
〈問合せ窓口〉井上法律事務所
(担当)藤井、衛藤
電 話 03−3509−1711
FAX 03−3509−1707
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第10回 全医連集会の日程
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第10回全医連集会を、2017年6月4日(日)に開催する予定で
す。詳細につきましては、後日お知らせいたします。
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編集後記
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メールマガジン第69号をお届けしました。
私の本業の多忙が、なかなか改善しません。昨年夏以降、病床稼
働率が97%なんてことも珍しくなく、入院できない患者さんに頭を
下げる毎日です。
厚労省から発表されている平成22年の「必要医師数実態調査」に
よると、自分の勤務地の二次医療圏(長野県上小地域)では、医師数
(正規雇用+短時間正規雇用+非常勤)が全国平均よりも約50人少
ない175.8人で、全国で下から137番目? だそうです。皆さんの
地域はいかがでしょうか?
地域医療構想も都道府県ごとに現在策定中ですが、病床を全国一律
で削減するだけのようです。都道府県が医療再建できる最後のチャン
スであるにも関わらず、国の意向を丸呑みするようです。
そんな中、私自身の時間外給与未払いが判明し、過去2年間分の合
計約200時間分が振り込まれました。皆さんは大丈夫でしょうか?
全医連メールマガジンに「このような情報も載せてほしい」「こん
な情報があります」「こんな工夫をしてみたら?」などのご意見があ
りましたら、是非お寄せ下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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●全医連メールマガジン編集責任者:代表理事 中島恒夫
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全医連HP http://zennirenn.com/
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