メールマガジン

2013/12/18

<第45号>      平成25年12月18日発行

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■■■■■  全国医師連盟 メールマガジン  ■■■■■■■

■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■

           発行:全国医師連盟メールマガジン編集部

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  <第45号>      平成25年12月18日発行

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━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[1] 平成26年2月9日「第3回医療事故調シンポ」開催!

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[2] 47都道府県立病院 情報公開請求中!

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[3] 医療事故調に関する全医連執行部声明の発表

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[4] 業務委託契約について

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[5] 全医連正会員募集中

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[6] 第7回全医連集会のテーマを募集中です。

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[編集後記]

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 皆様、こんにちは。代表理事の中島恒夫です。

 全医連メールマガジン年末号(第45号)をお届けします。

 前回から間が空いてしまい、大変申し訳ございませんでした。発

行が遅れたことを多くの方々に御心配いただき、申し訳ございませ

んでした。今後も、多忙ゆえの不定期配信となってしまうと存じま

すが、ご容赦いただければ幸甚です。

 今号も、最近の全医連に関するさまざまな情報をお伝えします。

 では、どうぞ。

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平成26年2月9日「第3回医療事故調シンポ」開催!

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全医連は、これまでにも「医療事故調シンポジウム」を2回開

催しました。その後、様々な団体が厚労省案事故調になびいていま

す。厚労省の描いている医療法改正案が、既に既定路線となってし

まった感もします。個人的には、非常に歯痒く思っています。

 全医連は、この夏に「医療事故調」に関するアンケートを各学会

や、複数の医療系団体に送付しました。

(http://zennirenn.com/news/2013/08/post-55.html)

11団体から回答を得ました。回答のあった団体は、証言の取り扱い

方については内容が一致していました。

(http://zennirenn.com/news/2013/11/10.html)

それなのに、厚労省案になぜ賛成するのか、理解できません。

 今回の医療法改正でも、医療事故調に関して、刑事司法との切り

離しが未だに明言されていません。このままでは事故調査報告書に

「何がどう悪い」といった処分評価が記載されるでしょう。これで

は、事故調査が「警察」「検察」「裁判所」の三役を担うことにな

ります。「処分」を念頭に置いた事故調査である限り、医療従事者

の立場としては、事故調で「黙秘権の行使を推奨」するしかありま

せん。このようなに拙劣な制度設計では、結果として、真実の追求

には程遠いものになるでしょう。

 しかも、調査に協力しないことを、「professional autonomyに

欠く行為だ」と非難する者がいることは笑止千万です。病院管理者

が従事者に証言を強制することは、言語道断です。Professional

autonomyとは、権利の行使を自ら放棄することではないはずです。

 全医連は、「真相究明・再発防止」と「処分・補償」が相容れな

いことを繰り返して主張し

(1)事故調査を先行させること

(2)証拠品の管理

(3)主観的証言の訴訟への流用禁止

(4)業過罪の廃止

これらを、繰り返して主張し続けていきます。

 そのために、2月9日(日)午後、「第3回医療事故調シンポジウ

ム」を開きます。開催時刻、会場、シンポジストなどの詳細は、後

日お知らせいたします。今しばらくお待ちいただけますよう、お願

い申し上げます。

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47都道府県立病院 情報公開請求中!

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昨今、ブラック企業が取り沙汰されている中、この医療業界も

ブラック業界と揶揄されています。過重労働に置かれている医師が

見て見ぬふりをされたり、高額所得者なんだから過重労働は当然!

と思われているフシもあります。メディアで取りあげられることも

ありますが、その本質にまで踏み込めていない報道を歯痒く感じて

いる方も多いと思います。そもそも、メディアのブラック業界ぶり

も、つとに有名でしたね。

 過重労働を機に転職した私ですら、まだ過重労働が改善されたわ

けではありません。私たちの置かれている状況は、過重労働に置か

れている私たち自らが、アピールし続けていくしかないのかもしれ

ません。

 医師を少ない人数で分散配置してきたこれまでの風習を見直した

方が良いと考えますが、どのような方法が良いかは様々な御意見が

あるところだと思います。

 そこで着目したのが、不健全経営を続けている自治体病院の多い

ことでした。首長や議員の思惑で作られたハコモノに分散配置させ

られた医師が、過重労働を強いられているのではないだろうか。

 自治体病院といってもその数は非常に多いので、都道府県立病院

に絞って、勤務状況・勤務条件を調べ直してみようと、動き始めま

した。基本的な「36協定」から始まり、「宿直許可証」の有無な

どを、情報公開制度に則って請求し始めました。可能な限り多くの

都道府県立病院の資料を集めますので、皆様方に「調理」していた

だければと考えています。

 今回のこの活動で声を最も大にしなければならないことは、私た

ちが「働きたくない」から発言するのではなく、過重労働が危険な

医療に繋がること、より安全な医療を提供したいと私たちは考え

ているということ、過重労働で心身を壊す医師が離職することの

損失の大きさを、だと思います。

━━[3]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

医療事故調に関する全医連執行部声明の発表

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[1]とも関連していますが、今夏、各医学会や複数の医療系団体

に「医療事故調」に関するアンケートを送付し、11団体から回答を

得ました。それを踏まえての全医連執行部声明を、近日発表いたし

ます。ぜひご注目下さい。

━━[4]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

業務委託契約について

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現在、全医連の各種企画・イベントに協力していただいている株

式会社AMI&I(http://ami-i.jp)との関連(特に、会員情報の

流出)を危惧される先生方もいらっしゃるとの御指摘をいただきまし

た。御指摘の点はご尤もと存じます。

 改めてふり返ったところ、「業務委託契約書」の類のものを締結し

たことがないことがわかりました。そこで、全医連との関係性を改め

て明確にする目的で、全医連定款第8章第40条第3項に基づき、理

事会での承認の下、業務委託契約書を締結します。今回の締結は平成

26年6月末日までの仮締結と位置づけ、第7回総会時に一年契約とな

る本契約を議題とする予定としています。皆様方には事後報告という

形になりましたが、ご了解いただければと存じます。

 なお、現時点で全医連全会員のメールアドレスをはじめ、本メール

マガジンの配信を御希望の皆様方の登録時個人情報を知り得るのは、

現代表理事の私中島と他2名です。今後も情報の取扱には十分に配慮

いたします。

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全医連正会員募集中

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全医連正会員は医師に限られますが、引き続き募集中です。入会を

御希望の方々は、ホームページ(http://zennirenn.com/admission/)

から御連絡をいただければと存じます。

 お収めていただいた会費は、勤務医をはじめとした医師の「現場

の声」を、医療政策を立案する立場の人たちに届けたり、国会議員

に届けたり、医療系メディアやマスメディアに届けるために役立っ

ています。

 また、会費納入者は、役員選挙の立候補資格、投票資格を保有で

きます。

 全医連活動、総会・集会やオフ会などの集まりには、なかなか出

て来られない方も多いと思います。そのような方でも、全医連の活

動に意義を感じていただけるようでしたら、是非とも会費納入とい

う形で全医連活動にご参加いただきたいと思います。

 また活動に賛同し、懐具合にちょっと余裕のある方は、寄付をい

ただけると非常に助かります。御寄付いただいている皆様には、大

変感謝しております。

 会費の納入は、下記の口座、またはホームページの「入会・継続

のご案内」(http://zennirenn.com/admission/)からお願いします。

ホームページにはPaypalの窓口もあります。

全国医師連盟ホームページ(寄付のご案内もあります) http://zennirenn.com/

ゆうちょ銀行

  神田支店 記号:10150

  口座番号:78411281

  口座名義:シャ)ゼンコクイシレンメイ

  (ATMなどからの振込にはコツがいるようです。

   詳しくはホームページをご覧下さい)

みずほ銀行

  神田支店 支店番号:108

  普通口座 口座番号:1260830

  口座名義:シャ)ゼンコクイシレンメイ

 よろしくお願いいたします。

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第7回全医連集会のテーマを募集中です。

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平成26年6月8日(日)午後に、第7回全医連集会を予定して

います。(午前中は、「総会」の予定です。)

 そこで、集会のテーマを募集いたします。御意見をお寄せくださ

いますよう、お願いいたします。

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編集後記

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 メールマガジン第45号(2013年年末号)をお届けしました。

 「忙殺」「過重労働」など、イヤな言葉に押し潰されそうな慌た

だしい日常に追われ、様々な全医連業務に滞りが生じていることを

ご容赦いただければ幸甚です。。

 来春は、診療報酬改訂も控えています。医療を取り巻く環境が少

しでも良くなれば、そして、より良い社会になれば、そんな夢物語

を語らずにすむように、早くなって欲しいものです。

 これからの全医連も、この全医連メールマガジンも、世の中を良

くするために役立つものにしていければと思います。「このような

情報も載せてほしい」「こんな情報があります」「こんな工夫をし

てみたら?」などのご意見があれば、是非お寄せ下さい。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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●全医連メールマガジン第45号編集責任者:中島恒夫(代表理事)

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全医連HP      http://zennirenn.com/

全医連SNS     http://doctors21.jp/

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