━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>■■■■■ 全国医師連盟 メールマガジン ■■■■■■■ <p>■■ Mail Magazine from Japan Doctors League ■■■ <p> 発行:全国医師連盟メールマガジン編集部 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p> <第37号> 平成24年11月12日発行 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>[1] 12月2日に「事故調シンポ」開催します <p>……………………………………………………………………………… <p>[2] 「政党アンケート」間もなく実施予定 <p>……………………………………………………………………………… <p>[3] 奈良時間外訴訟について全医連声明を出しましょう <p>……………………………………………………………………………… <p>[4] 医療再生フォーラム21「特定看護師」報告 <p>……………………………………………………………………………… <p>[5] 医療再生フォーラム21、第4回は来年2月24日 <p>……………………………………………………………………………… <p>[6] 10月6日、大阪オフ会報告 <p>……………………………………………………………………………… <p>[7] 全医連活動のため、会費をお願いします <p>……………………………………………………………………………… <p>[8] この会費、あなたのではありませんか? <p>……………………………………………………………………………… <p>[9] 執行理事会活動と理事会の活動報告 <p>……………………………………………………………………………… <p>[10] 会員の日記ピックアップ <p>……………………………………………………………………………… <p>[編集後記] <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p> 皆様こんにちは。全国医師連盟メールマガジンです。 <p> 今回は編集の都合上(というか編集長の本業が忙しすぎたため) <p>10・11月合併号とさせていただきました。 <p> 全医連メールマガジン10・11月合併号(第37号)をお届け <p>します。今月は、12月2日におこなう「事故調シンポジウム」の <p>お知らせや、9月30日に特定看護師をテーマにおこなった「医療 <p>再生フォーラム21」の報告など、全医連に関するさまざまな情報を <p>お伝えします。 <p> ホームページなどに情報があるものなどは、リンクを張っていま <p>す。では、どうぞ。 <p>━━[1]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>12月2日に「事故調シンポ」開催します <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●12月2日 <p> 第1回 医療事故調シンポジウム開催のお知らせです。 <p> http://zennirenn.com/news/2012/11/122.html <p>○厚生労働省は、医療事故調査委員会についての議論を「医療事故 <p>に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」として今年2月 <p>に再開させ、現在までに8回開催しています。しかし、これまでに <p>発表された厚労省試案や上記検討部会での議論の内容では、懲罰制 <p>度の性格が強すぎるために関係者からの証言を得られにくく、原因 <p>究明・再発防止策としては全く機能せず、真の医療安全を図ること <p>はできないと、私たちは考えています。 <p>○医療事故の原因を個人に帰するのではなく、「システムエラー」 <p>であることを私たちは強調し続けています。対象となる医療従事者 <p>個人の権利(黙秘権など)も守ると同時に、真相究明のための証言 <p>を得られやすくする制度設計をした「全国医師連盟試案」 http://zennirenn.com/opinion/2012/03/-201112.html <p>を既に発表しています。さらに、はからずも医療被害を受けた方々 <p>を救済補償する制度(基金)の創設も、私たちは同時に提唱してい <p>ます。 <p>○院内事故調査委員会の設置を「落としどころ」にしようとの目論 <p>見も見え隠れしますが、院内事故調査委員会は冤罪を産む素地とな <p>りました。医療の安全性向上のためには、実地医療に即した医学的 <p>・科学的な検証が求められるはずです。 <p>○この点を議論するために、医療現場の最前線で働く医師の集まり <p>である全国医師連盟として、「第1回 医療事故調シンポジウム —真 <p>相究明と責任追及(懲罰、刑事罰)は両立するのか—」をこのたび <p>開催します。 <p>●「医療事故調シンポジウム」 <p> 真相究明と責任追及(懲罰、刑事罰)は両立するのか <p> ■日時: 2012年12月2日(日) <p> 13:00から16:30(12:30から受付) <p> ■会場:主婦会館プラザエフ(JR四谷駅麹町口前 徒歩1分) <p> ■実施内容 <p> 1)開会挨拶:中島 恒夫(全国医師連盟代表理事) <p> 2)基調講演:新田 清明(全国医師連盟副代表理事) <p> 3)ゲスト講演(各15分) <p> 4)パネルディスカッション <p> 5)会場質疑応答 <p>【シンポジスト】 <p> 佐藤 一樹先生(いつき会ハートクリニック 院長) <p> 大磯義一郎先生(浜松医科大学医学部医療法学教授) <p> 古川 俊治先生(医師、弁護士、自民党参議院議員) <p> 有賀 徹 先生(昭和大学付属病院 病院長、 <p> 日本救急医学会代表理事) <p> 中澤 堅次先生(NPO法人医療制度研究会 理事長) <p>【ビデオメッセージ】 <p> 梅村 聡 先生(医師、民主党参議院議員) <p>【参加費】2,000円 <p>○何を目的とした制度であるのか、今一度再確認したいと考えてい <p>ます。皆様方の御参加をお待ちしています。 http://zennirenn.com/news/2012/11/122.html <p>━━[2]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>「政党アンケート」間もなく実施予定 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●衆院選の前に、各国政政党に「医療の現状や今後について、どの <p>ような認識とビジョンを持っているか」を中心として、さまざまな <p>項目についてのアンケートを準備してきました。 <p>○つい最近まで、野田首相が衆議院の解散時期について述べた「近 <p>いうち」は来年のことを指すと見られていましたが、ここ数日の報 <p>道を見ると年内解散、場合によれば総選挙も年内という可能性も出 <p>てきたようです。 <p>○各政党にアンケートした結果は、可能な範囲でまとめて公表いた <p>します。ご期待下さい。 <p>━━[3]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>奈良時間外訴訟について全医連声明を出す予定です <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●2007年に「当直という名の夜間実労働」に対して、奈良県立 <p>奈良病院の医師が「労働基準法に基づく扱い」を求めて起こした訴 <p>訟の最高裁判決が、今月末に出されます。 <p>○2010年12月に、敗訴した奈良県側が最高裁に控訴しました <p>が、この控訴の意図が、もしかしたらこの問題を全国に注目させて <p>医師の労働環境を正常化しようとしているのではないかとも言われ <p>ています。 <p>○全国医師連盟は、医師の労働環境、特に勤務医の労働環境が労働 <p>基準法に全く基づかない状態になっていることについて、そのおか <p>しさを訴えてきました。「持続可能な医療体制を実現するための全 <p>国医師連盟の五つの緊急提言」にも勤務医の労働環境正常化を訴え <p>る内容を盛り込みました。 <p>○今回も、最高裁判決が出るのに合わせて、全医連としての生命を <p>出そうという気運が盛り上がり、そのためのトピックを立ち上げま <p>した。 <p>○実労働を行う当直は、労基署によって当直と認められない例が増 <p>えてきてはいますが、まだ当直料だけで実診療をさせられている病 <p>院も数多くあります。これは明確な労働基準法違反です。勤務医の <p>労働が、労働基準法に則った労働に改められるように、訴求力のあ <p>る声明を出したいと思います。 <p>━━[4]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>医療再生フォーラム21「特定看護師」報告 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●9月30日(日)午後1時から、「看護と医療再生 〜特定看護 <p>師はどう医療を変えるのか?〜」をテーマに、医療再生フォーラム <p>21の第3回大会がおこなわれました。それでは以下、中島代表理 <p>事からの報告です。 <p>○当日は悪天候にも関わらず、多くの方に足を運んでいただきまし <p>た。ありがとうございました。 <p> 特定看護師(仮称:以下略)の議論で最も問題があるのは、私の <p>中では、特定看護師の「活動の場」が定まっていないことだと思っ <p>ています。そもそも論ですが、コロラドの田舎で苦し紛れに生まれ <p>たNurse Practitioner(NA)。僻地医療の担い手として、長い年月 <p>をかけて、ようやく認知されてきた歴史があります。かたや、米軍 <p>衛生兵に端を発しているPhysician Assistant(PA)。外傷に対す <p>る戦場での応急処置を第一義としているだけあって、外科的処置を <p>求められる職種です。NAとPAは活動の場も異なり、養成システム <p>も当然異なっています。 <p> 1995年に大分県立看護大学が発表した構想は、完全にNAでした。 <p>しかし、現在厚労省内での議論は、これらが完全に入り乱れていま <p>す。議事録に目を通すと、第1回から第28回まで、議論の展開は <p>全く同じです。堂々巡りです。各構成委員の出自に沿って自己主張 <p>を繰り広げるばかりです。 <p> 「急性期医療」を担うのか、「慢性期医療」を担うのか……。大 <p>声で急進的に煽っているのは、急性期医療を担う病院関係者ばかり <p>です。心臓血管外科を急先鋒に、外科系学会はPAを求めています。 <p>日本外科学会雑誌には、一昨年来、この特定看護師関連の「投稿」 <p>が数多く掲載されています。医療制度自体が対極にある日本とアメ <p>リカ。なぜ、American styleをそのまま強引に導入しようとしてい <p>るのでしょうか。 <p> 結局、「目的が定まっていないからまとまらない」というのが、 <p>私の変わらぬ結論です。 <p> それでは、今の日本に、そして、これからの日本に求められる特 <p>定看護師とは、どんな職種でしょうか。医療機関の集約化が避けら <p>れない現状を鑑みれば、アクセス制限で不利を被る人達にしか手を <p>差し伸べられないのではないでしょうか。やはり、コロラド式のNA <p>の方が導入しやすいのでしょうか? <p> 大分県立看護大学は当初から大分県南地域の医療過疎地や離島で <p>の医療の担い手を養成することを目指していました。附属病院をわ <p>ざと設置せず、市中病院での教育・養成で「実践力」をつけさせる <p>狙いのカリキュラムを組んでいます。しかし、特定看護師の行為が <p>医療行為に該当(すなわち医師法第17条違反)するのでは?という <p>指摘から、厚労省はなかなか認めず、話が進みませんでした。 <p> その厚労省が急に「検討」する切欠となったのが「経済財政諮問 <p>会議」だったというのは、今になってみると、大変皮肉な展開でし <p>た。アメリカからの要求で、NAやPAの導入を迫られていたため、や <p>むを得ず「チーム医療」を検討する審議会が設置されました。そし <p>て、そこに種々の団体から送り込まれた構成員が持論の展開を応酬 <p>し合う場になってしまい、政権も変わり、一向に先が見えない状態 <p>が続いてきたのだと思います。 <p> 混沌とした状況から抜け出す契機がないまま今日まで続いていま <p>すが、当日の模様を下記URLから御覧いただき、ご参考にしていた <p>だければ幸いです。 <p>○というわけで、当日の様子がネット上で見られるようになりまし <p>た。下記URLの左上のメニューから、見たい動画を選んでご覧下 <p>さい。2013年3月までの公開予定です。 http://www.gakkaitv.net/saisei21_2012b/menu.html# <p>━━[5]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>医療再生フォーラム21、第4回は来年2月24日 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●医療再生フォーラム21、第4回大会の開催が決定しました。 <p> <p>○テーマ:地域救急と医療再生 <p> 日 時:2013年2月24日(日)13:00~16:30 <p> 場 所:主婦会館プラザエフ <p> 主 催:NPO法人医療再生フォーラム21(申請中) <p>○第4回大会は2月に、「地域救急」をテーマに開催する事になり <p>ました。救急医療に関しましては、様々な報道がありますが、実際 <p>の医療現場ではどういった事が問題として認識されているのか? <p>○「コンビニ救急」という言葉も聞くようになりましたが、救急の <p>問題提起と解決方法について、道筋を立てられればと考えておりま <p>す。 <p>○シンポジストや内容につきましては、詳細決まり次第ご報告させ <p>て頂きます。日程を合わせて、是非ご参加ください。 <p>━━[6]━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>執行理事会活動と理事会の会議報告 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p><執行理事会の活動> <p> 9月中旬〜11月上旬まで、執行理事会として以下のような活動 <p>をおこないました。今回は2ヶ月分なので、日程と最終会議の内容 <p>をお伝えします。 <p>○9月25日(火)第13回Skype会議 <p>○10月9日(火)第14回Skype会議 <p>○10月22日(月)第15回Skype会議 <p>・会計状況報告 <p>・医療再生フォーラム21について <p>・ホームページについて <p>・11月の理事会日程(11月1日) <p>・月刊「新医療」12月号掲載 <p>・12月2日事故調シンポについて <p>・政党アンケート文案詰め <p>・全医連の今後のスケジュール <p>・投票システム発注 <p>・執行理事会火曜→月曜変更 <p> など <p><理事会の活動> <p>●理事会では、以下のような活動をおこないました。 <p>○10月4日(木)Skype会議 <p>・役員規則の改正について議論 <p>・会計状況について <p>・特定看護師についての声明 <p>・事故調についての議論 <p> 日医とのやりとり <p>・政党アンケート <p>・医師ユニオン総会日程 <p>・厚労省人事の情報 <p> など <p>○11月1日(木)Skype会議 <p>・役員規則の改正について <p>・ホームページとSNSの変更点 <p>・特定看護師に関して意見を厚労省に送付 <p>・12月2日、事故調シンポについて <p>・総選挙日程予想と政党アンケート <p>・【α+医療】今後の予定 <p>・医療再生フォーラム21について <p>・今後の予定 <p> など <p>━━[7]━━━━━━━━━━━ <p>会員の日記ピックアップ <p>━━━━━━━━━━━━━━ <p>●全国医師連盟はSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス= <p>インターネット上で情報共有や連絡ができる仕組みの一つ)を、会 <p>員同士をつなぐツールとして使用しています。SNSには「日記」 <p>機能があり、さまざまな日記が書かれています。 <p> 会員向けメールマガジンでは、面白い日記や多くの人に読んでも <p>らいたい日記をメールマガジン編集部員が随時ピックアップして、 <p>SNS内の日記に直接リンクを張って紹介しています。 <p>○11月号のメールマガジンでは、9月〜11月上旬の日記から、 <p>次のような話題をピックアップしています。 <p>・厚労省の将来見通しは、頭の柔軟性が足りない <p>・産科補償制度の対象見直しか <p>・医師の過労は患者の危険 <p>・有給休暇は消化するのが先進国の常識 <p>・安楽死法制化の国で起きている問題 <p>・ライフネット生命、医師の診断書不要に <p>・日本脳炎ワクチン接種後死亡の真相 <p>・労働関係の話題(小ネタ)集 <p>・双葉病院院長をどうしても悪者にしたいメディア <p>・自称医療ジャーナリスト <p>・患者の危機一髪を救った体験記。訴訟と紙一重? <p>・毒キノコ「スギヒラタケ」 <p>・中島代表理事の転職の記録 <p>・人生の重大な選択について <p>・救急の現場で見た、複雑な家族模様 <p>・「産業医」の仕事 <p>・私(編集長)が「日本の医療の将来」を考えるイベントに <p>・公立病院の労働基準法違反の実態 <p>・危ないフェースブックアプリ <p>・虚構新聞に負けていないマスメディア <p>・タツノコプロとJR西日本がコラボ <p>・アニメソングイベント行ってきました <p> など <p> 他にもいろいろと、毎月面白い話題や役立つ内容、多くの人に考 <p>えてほしい問題提起など、たくさんの日記が書かれています。会員 <p>向けメールマガジンでは、編集長のひと言コメントと日記への直接 <p>リンクを掲載しているため、ワンクリックでその日記にアクセスで <p>き、コメントも書き込めます。 <p> 興味を持たれた医師の方は、是非ご入会を(入会資格は、日本の <p>医師資格を持つ方に限らせていただいております。それ以外の方は <p>ごめんなさい)。入会は、全国医師連盟のホームページから可能で <p>す。 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>編集後記 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p> メールマガジン第37号(2012年10・11月号)をお届けしまし <p>た。米国、中国をはじめとして各国のトップの交代が相次いでいま <p>すが、日本はトップに相応しい人を選ぶ仕組みを作ろうという動き <p>も起きないまま、どうしようもない状態の政治が続いています。よ <p>くこれで国が倒れないものだと思います。 <p> 今年の冬は雪が多くなるかもしれないと、あちこちで(民間伝承 <p>などを基にして)噂が立っています。あんまりたくさん降らないで <p>ほしいとは思いますが、自然のすることには注文がつけられないの <p>で、降ってしまったら根性出して対応するしかありません。私もそ <p>うですが、雪国に住んでおられる方たち、体が壊れないように気を <p>つけながら頑張りましょう。 <p> これからの全医連も、この全医連メールマガジンも、世の中を良 <p>くするために役立つものにしていければと思います。「このような <p>情報も載せてほしい」「こんな情報があります」「こんな工夫をし <p>てみたら?」などのご意見があれば、是非お寄せ下さい。 <p> 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>●全医連メールマガジン編集責任者:hirakata 平方 眞 <p>ご意見ご要望は、全医連ホームページの「お問い合せ」へどうぞ <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <p>全医連ホームページ http://zennirenn.com/ <p>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━