この度、全国医師連盟(全医連)の代表に就任しました榎木英介と申します。15年の歴史を持つ「勤務医の医師会」を目指す全医連の代表として選んでいただき、大変光栄に思うと同時に、その重責に身が震える思いです。 私は病理診断医であり、かつ3年前からはフリーランスとして働いておりますが、健康に関する問題に取り組むことは私の長年の関心事でした。全医連の命脈を絶えさせてはいけないという思いで代表になることを決意いたしました。
私たち医師は、国民の健康を支える重要な役割を担っています。しかし、その置かれた環境は厳しく、特に一般病院や大学病院に勤務する勤務医は、過重労働に苦しみ、過労死や健康被害などの深刻な問題が生じています。今まで医療は医師たちの使命感や正義感などの、「やりがい搾取」を前提に維持されてきました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大もあいまって、こうした体制では持たないことが明らかになりつつあります。過重労働が改善されない施設からは医師たちが立ち去る現代版の逃散、いわゆる「立ち去り型サボタージュ」が加速するでしょう。疲労した医師はミスを起こす可能性が高まります。これは患者さんのためになりません。医師の働き方改革は、医師だけのためではないのです。
厚生労働省は2024年4月から、勤務医の労働時間上限規制を設けます。しかしながら、年1860時間という過労死ラインを超える特例が設けられるなど、問題は解決しません。急性期病院の集約化を含めた医療体制の抜本的な改革が求められます。こうした改革には、勤務医の声が政策決定に届けられなければなりません。
全医連はこれまで、勤務医に寄り添った提言を発表し、その一部は政策として取り入れられました。こうした全医連の役割をさらに発展させるため、より多くの医師たちが参加できるよう、全医連の会員拡大に努めることを目指します。そして今まで以上に医師の労働環境改善を推進し、より良い医療を実現したいと思っています。皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
一般社団法人全国医師連盟代表理事 榎木英介
2010年8月15日 プリントアウト用のファイルです。ご自由にご使用ください。
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全国医師連盟は、日本の医療を守るために設立された、医師による団体です。
世界保健機関(WHO)によって「世界一」と評価されている日本の医療が、現在、さまざまな面で危機に瀕しています。
多くの医療現場で医師が不足し、お産をする場所が足りない、小児科医が足りない、救急車を受け入れる病院が見つからないなどの問題が、急速に増加しています。
一方で、医療を提供する医師も過酷な労働を余儀なくされ、厳しい医療現場から医師が立ち去るという悪循環が生じています。
状況はかなり深刻で、早急に手を打たないと日本の医療は崩壊していくばかりです。
医療崩壊を食い止めたいと考える医師が集まり、全国医師連盟は2008年6月8日、正式に発足いたしました。
医療崩壊を防ぐには、医療政策、国民の意識、報道のあり方、司法や警察・検察との関係など、医療を取り巻く環境も、より整えていかなければなりません。
全国医師連盟は、真に社会貢献できる団体を目指し、同じ考えを持つさまざまな分野の方々とも連携・協力しながら活動していきます。
全国医師連盟には、医療の現場で働く医師が、全国から700名以上集まっています。
三つの柱「診療環境の改善」「医療情報の啓発」「法的倫理的課題の解決」をはじめとして、日本の医療を良くするためのさまざまな活動に、積極的に取り組み始めています。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
社 名 | 一般社団法人全国医師連盟 |
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