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2019/5/08

6月9日(日) 第12回全国医師連盟集会【勤務医の長時間労働の解決への取組】開催のご案内

第12回全国医師連盟集会開催のご案内

第12回全国医師連盟集会

主 題:勤務医の長時間労働の解決への取組

日 時:2019年6月9日 13:00〜16:30。

     開場・受付時間:12:30〜

会 場:デジタルハリウッド大学(御茶ノ水) 3階 E-12、13教室

司 会:中島恒夫(全国医師連盟代表理事)

演 者(各30分間)

・柴田綾子先生:産科医の取組、医師の脱長時間労働

・遠藤希之先生:急性期病院の「ノー残業勤務」の取組 

・林 恭弘先生:勤務医の過重労働にかかわる産業医の役割

ディスカッション:60分間

参加費 :1000円(学生、報道関係者は無料)

懇親会費:5000円

参加申込は下記URLからお願いいたします。

https://toukon.izakura.jp/event/detail/245 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 改正労働基準法が4月1日から施行されました。医療機関での働き方改革がいよいよ始まりました。勤務医の働き方改革の議論はまだ続きますが、非医師職員の働き方改革は実際に始まり、医療界にとって、一大変革を迎えます。

 しかし、どのような変化が待ち受けているのか、イメージを掴めていない医療機関管理者や職員がほとんどと考えます。

 厚労省医政局が開催した「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)を通して、勤務医の過酷な労働環境を国もようやく見直してくれるのかと期待しましたが、残念ながら勤務医の期待を裏切る議論が22回繰り返されただけに終わりました。検討会でのこれまでの議論は、

1)国の方針で働き方改革を推進する、

2)「自分の病院が潰れると困るので、今の働き方は最低ライン」という病院管理者団体や厚生労働省からの意見がある、

3)応召義務があるので、医師の労働時間を減らすのは公共の福祉に反する、

  (注:応召義務に対するこの考え方は誤りであることは、再三指摘されている。)

4)とはいえ、何もしないのは問題なので、15年先まで問題を先送りにしよう、

5)そして、現状は「働き方改革的に問題」なので、現状を合法化させよう、

という話でした。

 約1割(約2万人)の勤務医が年1860時間以上の残業を強いられています。特に、現在の日本の急性期医療は、「2度過労死できる過重労働」を強いられている勤務医によって維持されています。この後に及んで、現状を今後5年間も放置し、その後の10年間で改善を検討する。これが検討会の基本方針です。

 本来、勤務医の働き方を率先して改革すべきであるのは、病院管理者のハズです。医師の働き方改革は、病院管理者による働かせ方改革とすべきです。しかし、検討会での議論のとおり、そして、その後の病院管理者団体からの数多くの発言のとおり、病院管理者が勤務医の働き方を改革するはずはありません。

 そこで、私たち勤務医は、過労死しないための自衛手段を持つ必要があります。今回、第12回全国医師連盟集会では、勤務医が過労死しないための「長時間労働の解決への取組」を主題に取りあげます。すでに実践している診療科、医療機関からのご発表と、勤務医の体を守るべき立場である産業医からご発表をしていただきます。

 長時間労働、長時間連続労働を改める必要があるとの認識は、もはや社会通念上、異論が無いはずです。地域医療を支えている勤務医が、過重労働で心身を壊され、過労死すると、その後任として誰がその病院に、その地域に赴くでしょうか? より良い医療環境の構築は、私たち全国医師連盟の願いの1つです。ぜひ、多くの方々に参加していただき、一緒に考えていただければと思います。参加者の皆様方とのディスカッションで、理解を深めることができれば、主催者として何よりです。

 全国医師連盟集会の最大の特徴は、会場との質疑応答です。講演を単に聞くだけでなく、参加者の一人として会場に足を運んでいただければ嬉しく思います。皆様方のご来場をお待ちしています。

 参加申込は下記URLからお願いいたします。

https://toukon.izakura.jp/event/detail/245

第12回全国医師連盟集会ポスター.jpeg